2026年9月2日

記事を書いても検索に出ない本当の理由|本文が1文字も届いていなかった話と、30秒でできる確認方法

記事を書いても検索に出ない本当の理由|本文が1文字も届いていなかった話と、30秒でできる確認方法

記事を書いても、検索から人が来ない。うちが、まさにその状態でした。

調べたら、記事の中身の問題ではありませんでした。書いた記事が、検索エンジンにも生成AIにも、そもそも1文字も届いていなかったんです。

ブラウザで開けば、記事は普通に表示されます。だから3か月、誰も気づきませんでした。

同じ状態のサイトは、たぶん相当な数あります。数字も確認方法も、全部書きます。

3か月で58クリック。そのうち22が「株式会社バルコ」でした

まず、当時の数字です。Google Search Console の実測で、推測は入っていません。

  • 3か月の合計クリック数 58
  • うち「株式会社バルコ」での検索 22
  • 3か月で付いた検索キーワードは全部で23種類。ほぼ全部が社名の表記ゆれ
  • 広告運用・LP・MEO・公式LINE・セミナー台本といった、実際にやっている仕事のキーワードでの表示回数は0回

社名で検索する人は、もううちを知っている人です。つまり新しい人には、ほぼ1人も届いていない

ついでに ChatGPT にも5問聞いてみました。「AIエージェントの作り方」のような、記事に書いてあることを聞く質問です。うちのサイトが引用された回数は0件。社名を出して直接聞いた1問を除いて、1度も出てきませんでした。

公開していた記事は9本。1万字を超えるものもあります。それでこの数字です。

原因は、サイトが「空っぽのHTML」を配っていたことでした

Webサイトの作り方には、大きく分けて2つあります。

  • サーバー側で本文の入ったHTMLを組み立ててから配る
  • 空のHTMLを先に配って、ブラウザに届いてから JavaScript が本文を差し込む

うちのサイトは後者でした。SPA(シングルページアプリケーション)と呼ばれる作り方です。

ブラウザは JavaScript を動かすので、人間には完璧に表示されます。一方、検索エンジンや生成AIが送り込んでくるクローラーは、その多くが JavaScript を動かしません。動かす場合も後回しにします。そこに届いているのは、本文の入っていない空の器だけでした。

実際に測った数字がこれです。ブラウザに表示された後ではなく、サーバーが最初に返すHTMLの中身です。

  • トップページの本文 28文字
  • 記事ページの本文 40文字
  • ページ内のリンク 0本

1万字の記事が、40文字として配られていた。リンクが0本ということは、クローラーが次のページへ進む道も無かったということです。

記事は書かれていました。配り方だけが間違っていました。

この事故は、人間の目では絶対に見つかりません

ここが一番やっかいなところです。

制作会社も、社内の担当者も、確認はブラウザでします。ブラウザで見れば、完璧に動いています。だから「表示確認OK」が何度でも通ってしまう。

アクセス解析を見ても分かりません。実際に見に来た人のことは正しく記録されるからです。問題は「来なかった人」の側にあって、そこには何も残りません。

順位が上がらないと、まず疑うのは記事の中身です。キーワードを見直す。文字数を増やす。更新頻度を上げる。うちもやっていました。全部、届いていない前提の上での改善でした。

自分のサイトが同じ状態か、30秒で確認できます

誰でもできる方法

  1. 自社サイトの記事ページを開く
  2. ページの何もないところで右クリックして「ページのソースを表示」を選ぶ
  3. 出てきた文字だらけの画面で、Windows は Ctrl+F、Mac は Command+F を押す
  4. 記事本文の一節(10文字ほど)をコピーして貼り、検索する

見つかれば大丈夫です。見つからなければ、その記事は検索エンジンに本文が届いていません。

「ページのソースを表示」で出てくるものが、検索エンジンが最初に受け取るものです。画面に見えている文字と、渡されている中身が違うことがある。この話は、それだけです。

コマンドが使える方

curl -s https://example.com/blog/記事のURL | grep -c "本文にあるはずの一節"

0 が返ってきたら、そのページの本文は配られていません。

直したら、HTMLに本文が入るようになりました

サイトを Next.js に載せ替えました。サーバー側でHTMLを組み立ててから配る形です。

前後で測り直した数字です。

  • トップページの本文:28文字 → 2,147文字
  • 記事ページの本文:40文字 → 3,178〜11,006文字(記事による)
  • ページ内のリンク:0本 → 23〜30本

記事は1本も書き直していません。同じ記事を、届く形で配り直しただけです。

ただし、順位が上がったかは、まだ分かりません

ここは正直に書きます。

移行が終わったのは2026年8月30日。この記事を書いているのは9月2日です。Search Console のインデックスのレポートは、まだ8月28日のまま止まっています。効果は、まだ数字に1件も出ていません。

もう少し細かく書くと、Google は新しいURLを11本見つけてはいます。ただし全部「見つけたが、まだ読みに来ていない」状態で、前回のクロール日は空欄のままです。

直した瞬間に検索結果が変わるわけではありません。Google がもう一度読みに来て、判断し直すまでの時間があります。だから、気づくのが遅れるほど、取り戻すのも遅れます。

数字が動いたら、この記事に追記します。

同じ形の事故が、もう一度起きました

移行の直後、規約のページに文言を1行足す作業をしました。

デプロイは成功。テストも全部緑。ページを開けば正常に表示される。それでも、足した文言はどこにも出ていませんでした。配信していない側のファイルを直していたからです。

学んだことは1つです。

「デプロイ成功」は「届いた」の証明ではない。

緑のランプを数えるのではなく、足した文字列が、いま配信されているものの中に在るかを1回だけ確かめる。さっきの確認方法と、やっていることは同じです。

curl -s https://example.com/privacy | grep -c "足したはずの文言"

0 なら、直した場所は配信されていません。

これから作る人が、最初に決めておくこと

記事で集客するつもりがあるなら、作り始める前にここだけ決めておいてください。

HTMLに本文がそのまま入る作り方を選ぶ。

後から直すと、うちのようにサイトの載せ替えが丸ごと1本必要になります。記事を書けば書くほど、直すのが重くなる種類の問題です。

制作を頼むときは、この1問で足ります。

「記事ページのHTMLに、本文はそのまま入りますか。それとも JavaScript で後から差し込みますか」

ちゃんと作る会社なら、すぐ答えられます。

まとめ

  • 3か月書いた記事が、検索エンジンにも生成AIにも1文字も届いていなかった
  • 原因は記事の中身ではなく、サイトの作り方。空のHTMLを配って JavaScript で本文を差し込む形だった
  • ブラウザでは完璧に見えるので、目視の確認では絶対に気づけない。アクセス解析にも出ない
  • 実測:トップ28文字・記事40文字・リンク0本。3か月58クリックのうち22が社名検索で、仕事のキーワードでの表示は0回
  • 確認は30秒。「ページのソースを表示」で、本文の一節が見つかるかどうか
  • 直した後は 2,147文字/3,178〜11,006文字/リンク23〜30本。記事は1本も書き直していない
  • ただし検索結果に反映されるまでには時間がかかる。気づくのが遅いほど、取り戻すのも遅い
  • 「デプロイ成功」は「届いた」の証明ではない。出したら現物を叩いて確かめる

うちがAIを使っているのは、こういう「自分の環境を自分で確かめて、自分で直せる」状態を作るためです。サイトも外注せず、全部自分たちで作っています。その話は別の記事に書きました。

受け取りはこちら

いちばん小さくて、いちばん効果が分かりやすい入口として、Zoom を改造した議事録キットを無料で配っています。打ち合わせをするだけで文字起こしと議事録ができて、クライアントごとに溜まっていくキットです。作るのに20分。追加の課金はいりません。

マーケティング施策でお困りですか?

戦略立案から実行まで、成果につながるマーケティング支援を提供します。

お問い合わせ