2026年10月3日
SEOの文字数、何字が正解? Google自身は「魔法の文字数」は無いと書いていた
自社のブログを、検索から見つけてもらうために書いている。
書く前に、SEO(検索で見つけてもらうための工夫)のやり方を調べました。すると、決まりごとがいくつも出てきます。
- 本文は、最低でも何千字かは書く
- タイトルは、28〜32字に収める
- キーワードは、本文の2〜3%になるように入れる
- 見出しは、大見出し・中見出し・小見出しの順に使い、途中の段を抜かさない
- 記事の中から、自分のサイトの別の記事へ、リンクを1本以上張る
どれも、守ろうとすると手間がかかります。字数が足りなければ話を足し、タイトルは1字ずつ削り、キーワードの回数を数える。
それでも、検索で上のほうに出てこない。
そこでもう一度「SEO 文字数」「SEO タイトル 文字数」と調べ直すと、目安の数字が記事によって違います。タイトルの字数だけでも、28字以内、29字以内、30字前後、32字と、書く人ごとに割れています。
結局、何字が正解なのか。
この記事は、そう思って調べた方に向けて書いています。
結局、SEOに効く文字数は何字なの?
先に答えを書きます。
Google は、自分の説明の中で「魔法の文字数」は無い、と書いています。
Google は、検索の仕組みについての説明を「Google 検索セントラル」という名前で公開しています。日本語で読めます。
その中の「SEO スターター ガイド」に、「Google が重要でないと考えること」という節があります。文字数については、こう書いてあります。
上位に表示させるという目的に関しては、コンテンツの長さだけを調節しても無意味です
長さを増やしたり減らしたりするだけでは、上に出る理由にならない、ということです。続けて、「魔法の文字数も、最小や最大の文字数も存在しません」とあります。
同じ節には、見出しの数と順番も並んでいます。
ページごとに魔法の見出し数や理想的な見出し数といったものが存在することもありません。
順番については、「見出しを意味的な順番にすることは、スクリーン リーダーにとっては素晴らしいことですが、Google 検索にとっては順番どおりに使われていなくても問題ありません」とあります。「意味的な順番」は、大見出しの下に中見出し、その下に小見出し、と段を守って並べることで、冒頭の決まりの「途中の段を抜かさない」のことです。スクリーンリーダーは、画面の文字を声で読み上げるソフトです。
タイトルはどうか。Google のタイトルについての説明には、何字以内という指定がありません。書いてあるのは、検索結果にはタイトルの一部しか表示されないことがある、ということだけです。
キーワードの割合(出現率)も同じです。弊社が読んだ Google の説明4ページの中に、「何%」という数字は出てきません。あるのは、キーワードを詰め込まない(乱用しない)ように、という注意です。
文字数も見出しの数も、決まった数字は無いと Google 自身が書いています。タイトルの字数やキーワードの割合も、Google の説明の中に数字は出てきません。
あちこちで見る「タイトルは32字」は、どこから来たの?
弊社は、SEO の書き方を説明している日本語の解説記事を23本読みました。
見たのは、書いてあることが正しいかどうかより、その手前です。その決まりを、何を支えにして言っているか。
何を支えにしていたか | 本数 |
|---|---|
Google の説明を引いていた | 4本 |
自分で記事を集めて調べた結果を、件数と数字つきで出していた | 1本 |
ほかの会社の調査を、数字つきで引いていた | 2本 |
どれも示していなかった | 16本 |
23本のうち16本は、書いてある決まりの出どころを、1つも示していませんでした。
自分で調べた結果を出していた1本は、文字数の記事でした。記事を集めて文字数と検索の順位を並べたところ、ほとんど関係が見られなかった、という結果をその記事は出していました。
いちばん数字がそろって見えるのは、タイトルの字数です。
タイトルの付け方を扱った9本は、9本とも字数の目安を出していました。けれど数字は本によって違い、28字以内、29字以内、30字前後、32字、32〜38字と割れています。そして、出どころを示した記事は9本中0本でした。
同じような数字が、出どころの書かれないまま、何本もの記事に並んでいたわけです。
出どころの無い決まりが、間違っているとは限りません。長く書いてきた人の経験から出た助言かもしれません。分かるのは、「確かめた跡を誰も見せていない」ということだけです。
文字数の記事の中には、Google が文字数を否定している文を引いたうえで、それでも「最低でもこれくらいは欲しい」と字数を勧めているものもありました。
実際の会社は、目安どおりに書いているの?
出どころが無くても、実際の会社がみんな守っているなら、それはそれで1つの目安になります。そこで、実際の記事を数えました。
検索からの集客に力を入れている10社のブログから、記事のタイトルを3,082本集めて、字数を数えました。
目安の字数 | その字数に収まっていた本数 | 割合 |
|---|---|---|
28字以内 | 544本 | 17.7% |
32字以内 | 1,430本 | 46% |
40字以内 | 2,406本 | 78.1% |
「32字以内」に収まっていたのは46%で、半分に届きません。28字以内なら、2割もありません。
ただ、多くのタイトルは、全体が長くても、先頭の区切り(「|」や「?」の手前)までで何の記事か分かる形でした。字数の決まりではなく、10社のタイトルがそうなっていた、という観察です。
その区切りの「|」も、決まりではありません。10社で「|」を使っていたタイトルは全体の21%で、1社だけが86%と飛び抜けていました。ほかの会社は、記事が10本・13本と少なくて割合を比べにくい2社を除くと、多くても21%です。使っても使わなくてもかまいません。弊社も、公開中の記事20本のうち11本(2026年9月12日時点)で使っています。
リンクの本数も、10社のうち4社で数えました。記事の中から同じサイトの別の記事へ張るリンクを、内部リンクと呼びます。4社の記事1,805本のうち、本文に内部リンクが1本も無い記事が845本、47%ありました。
弊社は、どうしているの?
弊社も、自社のブログの書き方の決まりを作るとき、同じ目安を1つずつ調べました。
- タイトルの「28〜32字」は、出どころが見つからなかったので、決まりに入れませんでした
- 「内部リンクは1本以上」は、一度は記事を出す前の確認項目に入れていました。上の47%を見て「必ず1本」はやめ、つながる記事があるのに張っていないときだけ直す、という決まりに変えました
- 見出しの順番は、順位のための決まりとしては入れませんでした
- 文字数も、目標にはしていません。答えが本文の中で言い切れていれば、短くてもよいとしています
決まりを守っているのに順位が上がらないのは、なぜ?
まず、確かめられることから先に見ます。
文字数や見出しの数を合わせることは、順位の理由にならない。Google 自身がそう書いています。だから、上がらない理由は、数字の外を探すことになります。
その中で、今日すぐ確かめられて、弊社が自分で踏んだものがあります。書いた本文が、そもそも検索エンジン(Google などの検索の仕組み)に届いていなかったことです。
弊社のブログは、人がブラウザで開くと本文が普通に表示されるのに、検索エンジンが受け取る中身には本文が1文字も入っていない状態でした。ページの作り方によっては、こういうことが起きます。目で見ても分からないので、しばらく気づけませんでした。
ここが届いていなければ、字数も見出しも、1つも効きません。自分のブログが当てはまるかは見た目では分からないので、次の記事にある確認で確かめてください。30秒でできます。
2つ目は、Google 自身が挙げている問いです。Google は「有用で信頼性の高いコンテンツ」についての説明の中で、書いた記事を自分で見直すための問いを並べています。その1つがこれです。
メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
同じ説明の中には、「特定の文字数になるように記事を書いていますか(そのような設定は存在しません)」という問いもあります。
字数を数える時間を、この問いに答える時間に回せます。
明日、何から始めればいい?
1. いま守っている「数字の目安」を書き出す
文字数、タイトルの字数、キーワードの割合、見出しの数、内部リンクの本数。自分が記事を書くときに合わせている数字を、1行ずつメモします。
2. 1つずつ、出どころを確かめる
文字数と見出しの数は、この記事で引いたとおりです。ただ Google はページを書き換えることがあるので、今も同じ文があるかを自分の目で見ておきます。ほかの目安も、次の2つで確かめます。
- Google のSEO スターター ガイドの「Google が重要でないと考えること」の節に、載っていないかを見る。文字数は「コンテンツの最小長と最大長」、見出しは「見出しの数や順序」という名前で、ここに載っています
- その目安を知った記事に、「何本の記事を調べたか」「どこから集めたか」「いつ数えたか」が書いてあるかを見る
読むのが大変なら、AIに頼めます。ChatGPT のように、ネットを調べられるAIに、こう頼みます。
次のSEOの目安それぞれについて、Googleが公開している検索の説明(Google 検索セントラル)に、その数字の指定が書いてあるかを調べて。書いてあれば、ページのURLと、その部分の原文をそのまま出して。書いていなければ「書いていない」と答えて。推測で補わないで。(このあとに、1で書き出した目安を1行ずつ貼る)
AIが出してきた原文は、そのページを開いて、本当にその文があるかを自分の目で確かめてください。AIが文を作ってしまうことがあるからです。
この頼み方は、ネットのページを開いて読めるAIでないと使えません。使っているAIがページを開けるか分からないときは、AIに頼まず、上の SEO スターター ガイドを自分で開いて確かめてください。
3. 空いた手間を、2つの確認に回す
- 書いた本文が、検索エンジンに届いているかを確かめる(上の記事のやり方で)
- タイトルと見出しを、Google の問い「内容を要約して説明する有用なものですか」で読み直す。字数ではなく、タイトルと見出しだけを読んだ人に、中身が伝わるかで見ます
数字を合わせる前に、その数字の出どころを確かめる。出どころの無い数字のために、書く手間を使わなくてかまいません。
この記事の数字は、どこまで確かなの?
ここは、数字の条件をまとめた節です。読み飛ばして、最後のまとめへ進んでもかまいません。
- 解説記事23本は、弊社が読んで分類し、2026年9月8日にまとめたものです。検索の上位から選んだかどうかは、記録に残っていません
- 記事タイトル3,082本は、検索からの集客に力を入れている10社のブログから、2026年9月7日に集めたものです。検索の上位に出た記事ではありません
- 内部リンクの1,805本は、4社の記事のページから、機械で本文の部分を読み取れたものです。ページの作りの都合で本文を読み取れなかった記事は入っていません(1社は一部の記事だけ)。これも順位で選んではいません
- 文字数と順位にほとんど関係が見られなかった、という結果は、解説記事の1本が自分で調べて出したものです。弊社が測ったものではありません
- Google の説明の文は、2026年9月12日に弊社がページを開いて、原文を確かめました。Google はページを書き換えることがあります
- キーワードの割合に「何%という数字が無い」と言えるのは、弊社が読んだ Google の説明4ページの範囲です
まとめ:明日やること
「SEO 文字数」で調べて出てくる目安の数字は、記事によって違います。Google 自身は文字数と見出しの数について決まった数字は無いと書いていて、弊社が読んだ解説記事23本のうち16本は、出どころを1つも示していませんでした。
明日やることは3つです。
- いま守っている数字の目安を、1行ずつ書き出す
- 1つずつ、Google の説明と、その目安を知った記事の中に、出どころがあるかを確かめる。無ければ「必ず守る」から外す
- 空いた手間で、本文が検索エンジンに届いているかを確かめ、タイトルと見出しが中身を言えているかを読み直す
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